ワンちゃん（犬）は肉食？雑食？

2017年3月21日

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大阪馬肉屋ではなぜ、ワンちゃん（犬）のご飯に生の馬肉をオススメしているのでしょうか。生のお肉は本当にワンちゃんの健康に良いのでしょうか。今回の馬ログは生食(ローフード)とワンちゃんの健康について分析します。

関西・大阪の愛犬家のみなさん、こんにちは。私の実家もトイプードルを飼っています！大阪馬肉屋の喜多です。

かわいい愛犬はいつまでも元気で健康に居てほしいですよね。ただ彼らは言葉を話せないので、体調や健康は私たち飼い主が管理をしないといけません。

愛犬家の皆様にとって大切な家族であるワンちゃんたちにとって理想の食べ物とはどのようなものなのでしょうか。

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犬は肉食？雑食？

まずワンちゃんは肉食なのでしょうか？それとも雑食なのでしょうか？以下の観点から考察していきます。

犬の消化器官
犬の歯の形
犬に必要な栄養素

1.犬の消化器官

我々人間や草食動物の消化器官と比べて、ワンちゃんの消化器官は短く、強い消化液が分泌されるように出来ています。なぜ強い消化液が分泌されるのかと言うと、野生の肉食動物が獲物を捕らえた際の獲物の取り合いで沢山食べられるように、食べ物を丸呑みするという習性が関係しています。

獲物を取り合いしている中でゆっくりモグモグ咀嚼をしながら食べるわけにはいきません。そのために、食べ物を丸呑みしても消化のできる強い消化液が分泌される身体の作りになっています。

ウチの犬もご飯やおやつをほぼ丸呑みで食べるときがあります。もっと味わって食べてほしいんですけどね。。。野生の時からの習性のようです。(笑)

2.犬の歯の形

私たち人間や草食動物は臼歯(きゅうし)と呼ばれる平べったい歯が特徴です。一方、犬の歯の形は犬歯と呼ばれる鋭く尖った形の歯が特徴です。これは食べ物が違うからです。臼歯は食べ物をゆっくり噛んで咀嚼するための歯であるのに対して、犬歯は肉を引き裂くためや噛み切ることが役割の歯です。名前の通り、ワンちゃんの歯は主に犬歯で出来ています。

3.犬に必要な栄養素

人間と犬で健康に暮らすために必要な栄養素の比率も異なります。私たち人間は【炭水化物　タンパク質　脂質　ビタミン　ミネラル】の5つが必要な栄養素として挙げられます。これはワンちゃんでも同じです。

しかし、必要な栄養素の割合が大きく異なり私たち人間は主食の【米】や【パン】などに多く含まれる炭水化物が多く必要なのに対して、ワンちゃんは【お肉】に多く含まれる【タンパク質】が最も必要な栄養素なのです。

この3つの観点から見て、ワンちゃんは【肉食】と言えるでしょう。しかし私たち人間と長く生活してきたワンちゃんは我々、人間の食べる穀物や野菜も摂取するようになり、【雑食】ではないかという意見もありますので、【雑食性も確認できるが、元来は肉食】という認識で良いのではないでしょうか。

[ 参考画像：ペット用馬ミンチ(盛り付け例：馬ミンチ + ドッグフード) ]

なぜ馬肉がいいのか

ワンちゃんは【雑食性がある肉食】という結論になりました。ではお肉の中でもなぜ馬肉が良いのでしょうか。以下の観点から考察していきます。

馬肉の栄養成分
馬肉の安全面
馬肉のカロリー

1.馬肉の栄養成分

馬肉は他の食肉に比べて、グリコーゲン、ビタミンA、ビタミンE、鉄分、カルシウム等が多く含まれてます。またグリコーゲンには【疲労回復】【血糖値を調整する】などのメリットがあると言われています。馬肉にはこのグリコーゲンが牛や豚と比べて3-5倍も多く含まれるているのです。

2.馬肉の安全面

馬肉は現在（2017年3月）、我々人間でも馬刺しとして生で安心して食べることができる唯一の食肉です。他のお肉との大きな違いと言えるでしょう。馬肉を生で食べても安全な理由がいくつかあります。今回の記事では2つ紹介します。【馬は体温が高い】そして【「反芻動物」（複数の胃を持つ動物）ではない】ということです。

馬は他の食用動物(豚、牛)と比べて体温が5～6℃も高いですので、有害な寄生虫や雑菌が付きにくいんです。もう1つは「反芻動物」ではないということ。反芻動物とは...特定の種類の哺乳類が行う食事の摂取方法で、まず食物を口の中で咀嚼し、反芻胃に送り一部消化したのちに、再び口に戻して咀嚼するという過程を繰り返し食物を消化する動物のことです。

反芻をして食物を摂取する動物は腸管出血性大腸菌（O157等）を保菌しているケースがあり、その動物の肉を生で食べることは危険です。馬は反芻しないため腸管出血性大腸菌を持っている可能性がとても低いのです。

このように馬肉は生で摂取しても安全な食肉なのです。